【日時】平成24年12月5日(水)
講演会:17:00~18:05 / 交流会:18:10~19:00
【会場】 講演会&交流会 : 福岡合同庁舎本館 6階 第2・3会議室
アクセスマップ:http://www.kyushu.meti.go.jp/aboutmeti/access.htm
【会費】 一般:500円 / 学生:無料
※講演会のみ参加の方は無料!
【参加者】 講演会:43名 / 交流会:29名
【プログラム】
1.冒頭挨拶及びK-RIPの活動紹介
2.第1プレゼンテーション
講演者:長崎県窯業技術センター 環境・機能材料科 科長 阿部 久雄 氏
タイトル: 『陶磁器×環境技術の融合!「①抗菌防ダニ材②蓄光製品③陽極接合技術」のご紹介! 』
概要:
長崎県窯業技術センターは、環境・機能材料分野の研究開発に力を注いでおり、今回はその中から3つの製品・技術についてご紹介いただきました。
◆殺虫成分使用しない天然物を用いた忌避剤◆
粘土鉱物に天然物のヒノキチオールを複合化した防ダニ剤は、通常の生活環境下においても一定期間ダニを寄せ付けません。ダニの死骸が残らないため、アレルギー対策としても期待されています。また水中での長期徐放性に優れた抗菌剤タイプもあり、温泉循環水や工場循環水に用いると、レジオネラ属菌の抑制に大変有効なことが分かりました。
◆昼間に光エネルギーを吸収し、暗くなると光を発する高輝度・高耐候性蓄光製品◆
既存の蓄光製品と比べ残光輝度に優れており、昼間に光エネルギーを吸収すると日没から10時間経過してもJIS規格の2倍以上の輝度を維持します。本製品はガラスフリット素材のセラミックス製品のため、樹脂製の蓄光製品に比べて耐久性に優れており、東京都営地下鉄の非常口表示板に採用されたほか、街灯のない階段や駐車場などへ設置されています。
◆陶磁器と金属箔の陽極接合◆
陶磁器に施される釉薬層(ガラス相)とアルミニウム箔を積層し、数百Vの電圧をかけると、低温・短時間で直接かつ強固に接合できることが分かりました。この接合技術は接着層を必要とせず、大気中でも行うことができるなど実用性が高い技術です。
多くの方がこれらの技術に関心をもっており、 本技術を活用した商品化や連携等が今後期待されます。
3.第3プレゼンテーション
講演者:株式会社 再生エネルギー開発 代表取締役 平塚 正行 氏
タイトル:『再生率85%以上!鉛バッテリー再生装置「エネリード」のご紹介! 』
概要:
使用済の鉛バッテリーが新品同様に生まれ変わる装置についてご紹介いただきました。当社は、1995 年からバッテリー再生技術の研究を重ね、再生率85%以上を超える装置を完成させました。
これまで、鉛バッテリーは使用後に廃棄されてきましたが、当社はこれを高効率で再生できる技術を開発し、使用済鉛バッテリーの寿命を3倍に長持ちさせることが可能となりました。また、再生バッテリーは新品の3~4割の価格で提供することができます。
しかし、バッテリーの重量は約500㎏と重く輸送にコストがかかってしまうという課題があるため、当社技術を応用し、拠点となる再生工場を担っていただける代理店を探しております。
当日は、活発な質疑応答が行われ、参加者の関心の高さが伺えるとともに、今後の発展が期待されます。
長崎県窯業技術センター 阿部氏 (株)再生エネルギー開発 平塚氏
講演会の様子 交流会の様子
【お問い合せ先】
■九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(K-RIP) 村田、弟子丸
TEL:092-474-0042 FAX:092-472-6609 URL: http://www.k-rip.gr.jp/
■九州経済産業局 環境対策課 担当:鬼丸、宇野 TEL:092-482-5499