先進国の需要の頭打ちが予測されている現在、日本企業は従来の“高機能、高付加価値”製品等の開発戦略の見直しを迫られています。その対応策として、新興国・途上国の中間層である「ボリュームゾーン」および「ネクスト・ボリュームゾーン」と言われる非富裕者層・非中間層をターゲットとする開発戦略が注目されています。

 

 この非富裕者層のうち、今後、大幅な成長が予想されているのは、いわゆる『BOP(Base of the Economic Pyramid)』と言われる層で、購買力平価ベースで年間所得が3,000ドル未満の開発途上国の低所得者層、世界人口の約72%に相当する層です。

 

 この層で先んじていかに市場を創造し、開拓していくのか、今、世界各国の企業が挑戦しています。

 

 こうした動きと並行して、途上国ではインフラ整備の面でも動きが加速しています。その手法の一つとして注目されるのが『PPP(Public-Private Partnership)』です。

 

  『PPP(Public-Private Partnership)』とは、途上国の持続的開発のためには民間企業のもつパワーが不可欠との観点から、政府がODA資金を使って道路、港湾、エネルギーなどのインフラを整備し、その地域に民間企業が進出する官民連携型の取組です。この取組により、企業は海外投資リスクを軽減することができるほか、技術移転の円滑化、雇用機会の増大、貿易投資の拡大などができると期待されています。

 

 本セミナーでは、途上国でのBOPビジネス市場の特性、先進事例のビジネスモデル、官民連携(PPP)によるビジネス推進など、新興国・途上国でいかに市場を創造し、開拓していくか、その戦略と可能性について探っていきます。

 途上国でビジネスをご検討されている企業の皆様等、多数のご来場をお待ちしております。

 

◆日時:平成24年9月24日(月)15:00~17:30

◆場所:九州経済連合会会議室(福岡市中央区渡辺通2-1-82  電気ビル共創館6F)

◆申込み方法:以下のチラシの裏面に必要事項をご記入のうえ、9月21日までにお申し込み下さい。(入場無料)

   【チラシ】 BOP・PPPアジアビジネス戦略セミナー

◆プログラム

 15:00~15:05  主催者代表挨拶             

                   九州経済産業局 国際部長 村上 樹人

 15:05~15:25  『アジアに対するインフラ輸出支援』  

              経済産業省 貿易経済協力局 資金協力課

                             企画官 明石 和彦 氏 

 15:25~16:25  『我が国企業の海外展開のチャンスについて~BOP市場、PPP事業の

           可能性~』    

             新日本有限責任監査法人 パブリック・アフェアーズ部        

                               エグゼクティブディレクター  山田 聡 氏

 

               (休憩)

 

 16:30~17:30  『日本ポリグル株式会社のBOPビジネス』                            

                   日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田 兼利 氏