現在、日本において一次産業は重要な成長分野として位置づけられております。南九州の一次産業は盛んで、これを更に成長産業とするため、多様な連携が必要です。
そこで、今後の更なる一次産業の活性化のため、多様な連携のきっかけの場として、環境イノベーションフォーラムを開催致しました。
先端環境技術に関する基調講演や、企業のプレゼンテーションを実施するとともに、農業に展開可能な九州の環境技術シーズ集のご紹介も行い、一次産業従事者の方はもちろん、関係団体や農業・環境ビジネスに興味のある方など、大勢の方にご参加頂きました。
【日 時】 平成27年2月4日(水)
フォーラム:14時00分~17時20分
交流会 :17時30分~18時30分
【参加費】
フォーラム : 無料
交流会 : 2500円/人
【場 所】 ニューウェルシティ宮崎(宮崎県宮崎市宮崎駅東1丁目2番地8)
フォーラム:高千穂の間(2F) 交流会:雲海の間(2F)
http://www.nwc-miyazaki.co.jp/access/
【参加人数】 フォーラム:102名 / 交流会:44名
【プログラム】
■基調講演
-マイクロバブル発生装置の特性と農業および水産業への利用-
熊本県立大学環境共生学部 教授(学部長) 堤 裕昭氏
~講演概要~
マイクロバブル発生装置は直径40 µm 未満の微細気泡を発生する装置で、酸素、オゾン、二酸化炭素などのガスを飛躍的な効率で水に溶解させることができます。その発生原理と特性、農業・水産業等への応用を概説します。
■企業プレゼン
・『先端園芸技術の結集と、自然エネルギーを最大限に利用した葉菜類の革新的増収モデルの展開』
株式会社ひむか野菜光房 取締役 嶋本 久二氏
<プレゼン概要>
「たん液式養液栽培技術」を基に、総合環境制御システム、省力化機器、バイオマスボイラー・ガス湯沸かし器のハイブリット運転並び地下水による冷暖房経費削減、気象データの解析と使用品種の特性把握とによる生産の最適化で、従来の養液栽培に比べ、1.5倍超の革新的低コスト増収モデルの実証を進めており、その取組みをご紹介します。
・『2次産業農業をめざして』
株式会社果実堂 栽培管理部 部長・技師長 高瀬 貴文氏
<プレゼン概要>
主要作物ベビーリーフの紹介と活動状況、果実堂のキーワードである高付加価値、サイエンス、データーベース、機能性について、取組みをご紹介いたします。
・『園芸施設環境データの収集及びハウス自動開閉装置』
サンクールシステム株式会社 代表取締役 宮永 泰宏氏
<プレゼン概要>
施設園芸ハウスの環境情報を測定・管理しスマートフォンやパソコンを使いデータの閲覧、解析、自動開閉装置の遠隔操作ができる「Green Lab」についてご紹介いたします。
・『簡単に設置できる無線利用型スマートアグリ』
吉玉精鍍株式会社 本社工場 情報SG課 課長 畝原 広美氏
<プレゼン概要>
無線利用型スマートアグリシステム(SRPC-RRS)システムは、兼業農家様から農業法人様まで、手軽で安価に導入できるよう開発された商品です。無線を使って点在しているビニールハウスも一括管理出来ます。
・『農業廃棄物を資源に、廃棄農作物の低コスト堆肥化システムと廃プラ農業資材の油化・炭化システム』
楽しい株式会社 代表取締役 松尾 康志氏
<プレゼン概要>
大量に排出された廃棄農作物を5,000円/t以下の低コストで堆肥化。農作物と菌の循環システムを紹介します。従来その多くを産業廃棄物として廃棄されていた使用済マルチフィルム、ビニールハウス、苗ポット等のプラスチック系廃農業資材を原料として、灯軽油、重油相当の生成油と炭化物を低コストで作り出し、農業用代替エネルギーを得ることができます。
■『農業に展開可能な九州の環境技術シーズ集のご紹介』
九州経済産業局環境対策課
【写真】
(講演)
【主催者挨拶】 九州経済産業局 折田 資源エネルギー環境部長 【基調講演】 熊本県立大学 堤教授
【企業事例発表(5社)】
㈱ひむか野菜光房 嶋本氏 ㈱果実堂 高瀬氏 サンクールシステム㈱ 宮永氏
吉玉精鍍㈱ 畝原氏 楽しい㈱ 松尾氏
【風景】
フォーラム 交流会
【 ショートプレゼン(交流会)】
環境テクノス㈱ 岩本様 ㈱環境緑化保全コンサルタント 楳木様