九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(K-RIP)及び九州経済産業局では環境ビジネスの創出、ビジネスマッチング、人脈形成を目的として、毎月1回環境ビジネスに特化した異業種交流会「エコ塾」を開催しています。
今回は「発見!水から生まれるニュービジネス」をテーマに三社にプレゼンテーションを行って頂きました。また、特別枠として一社に取り組みの紹介を行っていただきました。
【日時】
平成27年6月12日(木)
講演会:17時00分~18時20分
交流会:18時30分~19時30分
【場所】
福岡合同庁舎本館 1階 九経交流プラザ
アクセスマップ:http://www.kyushu.meti.go.jp/aboutmeti/access.html
【参加費】
講演会:無料
交流会:2000円(アルコール含む)
【参加人数】
56人/講演会 36人/交流会
【プレゼン1】
テーマ:水とプラズマ
講演者:NSS九州株式会社 代表取締役 伊藤幸治 氏
現在、世界中を往来している貨物船の貨物調整用バラスト水の排水が、その海域固有の生態系の破壊や海洋環境の汚染が環境問題になっており、水産業や経済活動にも多大な影響を与えています。IMO(国際海事機関)より2016年までにバラスト水処理装置の搭載完全義務化が求められており、新しい技術開発が必要です。
弊社は一例として、大手船舶会社に対して低温プラズマを利用した電極部(水中)からの照射を実現させ、海洋での生態系の破壊が懸念される約4500種もの微生物を、ラジカルOH等で死滅させる技術を開発しました。今後は環境負荷が少ない(副生成物の発生を測定)処理装置の研究開発を進め、設計では心臓部の高電圧制御で安全にCPU・FPGA組み込み効率化を図り、製造販売の事業化を目指しております。
【プレゼン2】
テーマ:環境負荷ゼロの水バイナリー発電システム
講演者:株式会社アーカイブワークス 代表取締役 松尾栄人 氏
現状の低温熱源利用の再生エネルギー発電システムについて、①環境への影響、②発電出力と効率、③適用性とコストの3点を主体に、作動媒体、熱サイクル、機能等の比較を通して行い、最適システムの選定について概要をご紹介します。また、水のみを使う環境負荷ゼロの水バイナリーサイクルの原理・機能・性能の優位性について、発電機の各構成要素の働き、自然環境への対策を含むサイクル計算結果に基づいてご説明します。
最後に、60~85℃の温水を使った水バイナリーサイクルの開発・実用化計画についてご紹介します。
【プレゼン3】
テーマ:加圧熱水処理方法とそのシステムによる「植物系バイオマスからの有用物質抽出及び商品化」
講演者:株式会社ミゾタ 環境技術研究所 執行役員所長 土井研一 氏
~高圧の熱水を使って、植物から機能性物質を効率的に抽出する「加圧熱水処理技術」とこの技術を応用した新分野展開及びその商品化(化粧品)について紹介します~
加圧熱水処理との出会いは16年前で、産総研、佐賀大学、佐賀県工業技術センターなどと佐賀県で多く発生する農業廃棄物(稲わら、麦わら)の有効活用と言うテーマで県より3年間で6000万円の委託費を頂き研究が始まりました。ミゾタは装置の開発を担当し、目標はバイオエタノールでした。そして3年後、研究の方向性は見えたものの、継続には莫大な費用が必要で断念。しかし、残渣として処理していたリグニン部などに機能性食品が多く存在することに注目しその後はミゾタ・佐賀大学の2者で研究を続けました。装置を産総研からミゾタへ移管し生産設備へと展開し現在に至ります。
【特別プレゼン】
テーマ:「安全・安心な水」に向けてのサポートのご紹介
講演者:一般財団法人化学物質評価研究機構 久留米事業所副所長 屋形直明 様
私たちは化学物質から多くの恩恵を受けている一方でそれらを安全に管理する必要があります。本発表では、バラスト水や工場排水を一例に本機構の「安全・安心な水」に向けてのサポート業務をご紹介します。
交流会ショートプレゼンテーション
今回は2名の方にご登壇いただきました。
株式会社日本微生物 城島様
株式会社ジェー・フィルズ 青木様
開催当日の写真
開催風景 |
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NSS九州株式会社 代表取締役 伊藤幸治様 |
株式会社アーカイブワークス 代表取締役 松尾栄人様 |
株式会社ミゾタ 環境技術研究所 執行役員所長 土井研一様 |
一般財団法人化学物質評価研究機構 久留米事業所副所長 屋形直明様 |
交流会風景 |